小文字の学習はスペルの学習と関係あり
Learning lower-case letters can relate to learning how to spell.しつこいようですが、小文字の練習は、初めのうちは少なくともアンダーライン、できればアンダーラインの色が違う4線を使って練習するのが良いのです。
なぜなら、小文字は並べて言葉になったときに、文字の高さがその言葉を認識するのにとても役立つからです。
アメリカの小学生はスペルを覚えるときに「船」という方法も使っています。
「船」とは、文字の外側を囲んで、シルエットを作る方法です。
たとえば「know」という船を作ってみましょう。
「k」は発音されないので意識してスペルを覚えないと書き忘れてしまいそうです。
ですが、一旦 「船」にしてみると左側の飛び出た部分が視覚記憶に残りますので「k」を書き忘れにくくなるわけです。
高さを正確に書いた単語と、高さを気にせず書いた単語も見比べてみてください。
さらに、日本語の発音には「b」と「v」や「l」と「r」の違いはないのでスペルを覚えるときに相当意識しないとどっちだったかわからなくなってしまうことがあります。こんなときにも文字の高さによる視覚記憶が役に立つのです。
一方癖字はどうでしょうか。自分がわかっていても相手に伝わりませ
ん。たとえば右図をご覧ください。
文字は似ていても発音は全く違うので、違う読み方で単語を覚えてしまうことさえあるのです。
また、スペルに自信がない子どもも、あいまいなアルファベットを書きます。
「a」か「u」か忘れてしまったらこうなりえます。
「e」か「i」か忘れてしまったらこうなりえます。
結局アルファベットを正確に書くほど、スペルを覚えやすくなり、またスペルを大切にするようにもなるのです。そしてそれは結局語彙につながってくるようです。
とは言っても、現代のようにテクノロジーが日常的になってくれば、書かずとも文字を打つことができ、スペルミスは勝手にソフトが修正してくれます。
最終的には読めれば良いということになるのかもしれません。
それでも、文字の高さが記憶されていれば、サイトワード(1文字1文字辿って読まなくても一目見て何かわかる単語)が増えるので、やはり文字の高さは大切だと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿